2012年3月11日日曜日

建築士の製図の試験対策の講座について

建築士の製図の試験対策の講座について

働いていますが休日の製図の試験対策の講座を受講しようと思っています。

○建学院です。

他校でも良いので受講したことがある方、内容等とメリットを教えてください。


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学校ではひたすら模擬試験、つまり毎回建築士試験を想定した課題が配られて、それを一定時間内に作図し、最後に全員分を講評(単純言えばダメ出し)することを繰り返します。



製図試験対策の講座は、当然ですが正真正銘のド素人を対象にはしてませんので、図面を描いていく順番とか、線の太さの使い分け、WCや階段のプランと言った常識は講義でイチイチ教育はしません。

そーゆー常識については、テキストが配られるので、知らなければ平日にそれで自習することになってます。



受講するメリットとしては

○試験問題特有の言葉のクセを効率よく学習できる。(だって、毎回模擬試験ですからw)

課題文に「明るい~」とあったらその部屋は南側に配置するとか、「プライバシーを~」とあったらその部屋は隣家がないほうに配置するとか・・・・そーゆーお約束事



○図面スケールに対する試験用最適図面密度を学習できる。

文字で表現された要望(試験問題)に対して、図面で自分の考えを伝えなきゃならないわけですから、自分の拘りだけ局所的に描込みすぎても、勝手に省略したり単純化したりも、それらは単なる独りよがりであって試験の上では無意味なので。



○試験の時間配分を学習できる。

試験時間としては結構長丁場ですが、やってみるとかなり短い(時間がたりない)です。

落とすための(減点法の)試験ですから描きあがってない図面は問答無用で不合格で、この点では絶対に部分点なんて考えはありません。

そーすると課題を読み込むまでに何分、エスキスやスケッチ等の作図前の検討に何時間、作図に何時間という時間の割り当てを意識することが大事なのですが、2次試験を受けたことない人にとってはぞれぞれカナリ短い時間です。

そーすると、2番目に挙げた点で最小限の密度を見切った上で、それでもまだまだ足りないのでどこまで作図スピードを上げれるかから、他の時間の割り当てが決まってくるし、

そーすると何回エスキスをやり直したらその時点で既にアウトっていうのもわかってきます。





と言ったところでしょうか。

1次試験講座と同様に製図試験対策講座でも宿題は当然あって、常識テキストだけじゃなく、詰め将棋の様な部分的な問題の問題集とかは学校によりけりですが、どこでも共通で模擬試験のような課題を週に1~2つ渡されます。



でも、メリットとして「学習できる」と書いたように、当たり前ですが学校に通って学習すれば誰でも身につくわけじゃありません。

それに、1年かけて(つまり前年度の製図試験に落ちてから)学校に通って製図対策しても落ちる人はそれなりにいるので、意欲的に取り組めば誰でも出来る(身につく)ものでもないのでしょうね。

そーゆー人は残酷ですが仕事としては向いてないと言えるかもしれませんし、設計者としては確実に向いてません。



なぜなら、

試験問題が施主要望だと考えれば、その要望に対する自分の考えが効率的に伝わる図面って言うのが当然あるわけで、親切にもこのお施主さんは毎年毎年同じような難易度の物件を2次試験受験者に発注してくれるようなものです。

しかも紙っぺら一枚で済むような超簡単で最小限の要望事項ですから、その分時間と内容(図面密度)には超厳しいけど、でもそれさえ満たした人は全員採用という非常識に破格に太っ腹な施主ですw。



建築士の資格が、自分が仕事としてやっていくには持ってないと話にならないけど、持ってるだけじゃ飯の種にもならないのは、こんな施主(試験のレベル)だからでしょうかねぇw。

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