2012年3月11日日曜日

新山崎流の▲4八銀は、’無い’手じゃないの?

新山崎流の▲4八銀は、’無い’手じゃないの?

問題局面

初手▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛車 △8六歩 ▲同歩 △同飛車 ▲3四飛車 △3三角 ▲3六飛車 △2二銀 ▲8七歩 △8五飛車 ▲2六飛車 △4一玉 ▲4八銀!△4四角 まで

羽生の頭脳には、横歩取りにおいていきなり▲4八銀!と上がるのは悪手だと明記してあります。(注 羽生の頭脳では問題図において8五飛ではなく△8四飛車になっていますが。時代を感じるなぁ) とういうのは4八銀にはすかさず角交換から△4四角と打つ手があるからです。△2八歩と打つ筋があるので、先手は横に飛車を逃げることが出来ず、以下▲2八飛車に△2七歩の追撃! もし▲2七同飛車なら待ってましたとばかりに△2六歩の叩き、▲2八飛車の一手に、角を切って△2七銀でジ・エンド。。。△2七歩にはまだしも▲1八飛車ですが、△7二銀 ▲3九銀 △7四歩と組まれて先手不利。2七の歩を取る間に後手は十分な攻撃態勢をつくるでしょう。ゆえに▲4八銀は無い手である。(羽生調)

以上が羽生本に書かれてあった手順なんですが、これが正しいと新山崎流はありえない戦法になってしまいますよね。おそらくプロ間ではこれが長く定説になってたんでしょうが、ある日山崎さんが、「あれ、ここ4八銀でもよくね?」みたいな感じで先手でも指せることを証明してくれたんでしょう。(勝手な推測ですが)

とういわけで、△4四角以下後手が先手の指し手をとがめようとした時の先手の最善の応手を教えてください。僕の棋力(将棋倶楽部24で初段前後)では皆目わかりません。涙

(あっ あと最近は△5二玉型が大流行してるから、新山崎流の出番は少ないかもしれませんね。でも奥歯に物が挟まった感じがしてどうしても知りたいんです。なにとぞよろしくお願いします!)


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囲碁、将棋チャンネルの山崎七段の

新山崎流の講座にあったのですが

△4四角に一度▲2四飛と浮いて

△2三銀▲2八飛として以下難解ながら

先手良しという解説がありました。

正確には覚えていませんが

△2七歩 ▲同 飛 △2六歩▲2八飛 △8八角成 ▲同 金

△2七銀 ▲3九銀 △2八銀成 ▲同 銀 △7九飛

▲5八玉 △7六飛成 ▲9六角

だったと思います。

△2三銀型にしているのでここで△7九竜などに対して

▲6六角などが先手になり以下△6五飛▲6八銀△7六竜

▲1一角成で優勢になります。

△7九竜のところで

△2五飛には▲6三角成で優勢ですし

単に△6五飛では▲7七金と受けて▲8三角の狙いが残ります。



△8四飛型と違う点は▲2四飛に△7七角成がないことと

▲9六角があることです。



この一度▲2四飛と浮く手がうまい手で

これを知るまでは

私は将棋倶楽部24で五段ですが

質問者さんと同じ疑問を持っていました。



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手順中「ジ・エンド」とされている△2七銀の局面で▲3九銀と頑張れば、駒割的には単なる飛角交換であり、また後手が歩をさらに一つ損をしているため、先手もやれるのではないか、と考えられるようになったのです。



羽生の頭脳は確かに名著であり、私も参考にしたことがたくさんありますが、現在では結論が変わっている変化も多々あります。まあ、それが将棋の進歩というものなのでしょうが・・・

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