2012年2月25日土曜日

将棋の片上6段がバックギャモンの世界選手権にて、チーム戦で優勝したそうですが...

将棋の片上6段がバックギャモンの世界選手権にて、チーム戦で優勝したそうですが、バックギャモンとはどんな競技(ゲーム?)ですか?
また、確か先崎8段が以前にNHKの将棋講座でバックギャモンが好きだ、みたいな事を話していたような記憶がありますが、将棋が強いとバックギャモンに何か有利に働くのですか?


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バックギャモンはレースゲームの一種で、二つのサイコロの目に従って駒を進め、15個の駒全てを相手より先に上がりにすれば勝ちというもので、要するに双六(すごろく)です。双六というと日本橋を振り出しに京都で上がりというタイプを連想するかと思いますが、これは絵双六、それに対してバックギャモンは盤双六ともいわれ、平安時代にはすでに日本で遊ばれていました。確か後白河上皇だったと思いますが、僧兵とカモ川(漢字がわかんねー)と賽の目は思い通りにならないと嘆いたとか伝わってますが、この賽の目はバックギャモンのサイコロのことだそうです。



江戸時代まで人気があり、良いとこのお嬢様の嫁入り道具には三盤として碁盤、将棋盤と並んで双六盤も含まれていたとか。ただギャンブル性の高さゆえか禁止令が出て衰退、昭和になって改めてバックギャモンとして日本に紹介されました。テンヨーという手品の道具の製造販売で有名な会社が普及に努めています。30年くらい前は東京で月一回のペースでバックギャモンを楽しむ会を開催してて、僕もよく参加していたのですが、いまではやってなかったかな。田舎に引っ込んで以来、とんとご無沙汰で。



で、まあ、将棋が強いとバックギャモンに有利かというと、たぶんイエスです。双六というと運任せのゲームに思われがちですが、戦略もあれば戦術もあり、いろいろな手筋もありで、将棋や囲碁に慣れていればルールはすぐにマスターできますし(というか、そもそもシンプルなルールです)、上達も早いでしょう。ただ、将棋や囲碁に要求される正確な先読みは不要、というか出来ません。サイコロの目によってがらりと局面が変わりますので、全体的な流れの先を読むことはあっても、緻密な読みは意味を成しません。



そのかわり必要とされるのが確率計算で、2個のサイコロを振ってどちらかに1が出る確率とか、1と2のどちらかが出る確率とか、合計して6以上が出る確率とか、局面によってはそのような計算がきっちりできるかどうかがトータルの勝率に関わってきます。一発勝負ならルールを覚えたての初心者がベテランに勝っても不思議ではありませんが、何回もやれば力の差が出てくるゲームです。



ウィキペディアでもルール説明されていますが、もし本でマスターするなら日本バックギャモン協会発行のバックギャモン・ブックがお薦めです。出版社が何回か変わっていますが、現在は河出書房から出版されているみたいです。

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