2012年2月23日木曜日

将棋の戦型が多く載っている本を教えてください。

将棋の戦型が多く載っている本を教えてください。

将棋の色々な戦型の定跡が載っている本はありませんか?

狭くて深いよりも広くて浅い感じのがいいです。


|||



手っ取り早く色々な戦法の概要を知りたい程度であれば、WEBですが、日本将棋連盟関西本部がまとめた「ビギナーズ戦法事典」(http://www.kansai-shogi.com/senpou/index.htm)がよいと思います。ただし、ここに記載されている知識はあくまで概論ですので、実戦で使えるレベルの知識ではありません。実戦で使えるレベルまで知識を深めるにあたって、とりあえず自分の好みにあった戦型を選ぶというような、カタログ的な使い方が適切かと思われます。



書籍のほうで一冊挙げるとすれば、他の方が紹介されている深浦九段の著作はきっと難しすぎると思いますので、その代わりに、現在流行している形を平易な解説で紹介している、先崎学・著『よくわかる現代将棋』(NHK出版)をおすすめします。



ちなみに、NHK出版の書籍は、将棋講座テキストをまとめたものが中心ですので、初級者が読みやすく勉強になるような本ばかりです。たとえば、佐藤康光・著『佐藤康光の寄せの急所囲いの急所』は、私が将棋の初級者の方におすすめの本を問われた際には、常にすすめる本です。終盤の頻出手筋と囲いの急所について、これだけコンパクトにまとまった本を、他に見たことがありません。この本を読めば、やみくもに指すだけだった終盤戦にひとすじの光が差し込み、終盤の風景が変わると思います。終盤にきっちり受けて勝つような勝ち方を恐れなくなるはずです。他に、木村一基・著『木村一基の急戦・四間飛車破り』なども、居飛車の玉の薄さを修復しながら戦っていく手筋が記載されており、これも丁寧に読めば劇的に将棋が変わります。ぜひ検討してみてください。



|||



深浦康市九段著

「これが最前線だ!最新定跡完全ガイド」(1999年)

「最前線物語」(2003年)

「最前線物語2」(2006年)



※深浦九段の一連の著作は名著です。古くは99年ですから、「最新定跡」といっても当時のお話になってしまいますが、今から読んでも間違いなく勉強になると思います。



勝又清和六段著

「最新戦法の話」



※これも負けず劣らず素晴らしい本です。



あと少し古くなってしまいますが

鈴木輝彦七段著

「将棋戦法小辞典」

「続・将棋戦法小辞典」

時間とお財布が許せば、ぜひこちらもご一読をお薦めします。


|||



豊川孝弘七段の、「パワーアップ戦法塾」はどうでしょうか。

広く、浅く、本格的なものから、ハメ手のようなインスタントなものまで、25の戦法が載っています。

詰め将棋も何題か載っていますし、その戦法から、自分なりのアイデアも出そうな予感がする著書です。

0 件のコメント:

コメントを投稿